Amazon スポンサー広告徹底ガイド:その③-入札(オークション)の仕組みと予算の調整方法-

*この記事はアメリカ(amazon.com)でのAmazonマーケティングを前提としています。日本のAmazon(amazon.co.jp)とは広告の内容や規定が異なる場合がありますのでご了承ください。

 

アメリカ最大のショッピングサイト“Amazon”のスポンサー広告について徹底ガイドする第3回目です。今回は広告の価格を決める入札(オークション)と広告予算の設定方法を解説し、両者の相互関係について見ていきます。前回までの記事はこちら↓

第1回:Amazon スポンサー広告徹底ガイド:その①-4つの広告の種類と違い-

第2回:Amazon スポンサー広告徹底ガイド:その②-ターゲット設定について-

 

広告価格が決まる仕組み

Amazonのスポンサー広告はクリック課金型(CPCモデル)です。これはGoogleやFacebookなど他のプラットフォームでも多く採用されている仕組みで、表示された広告をユーザーがクリックした分だけ広告費が発生します。表示されただけでは課金されません。

それでは1回あたりのクリックは一体いくらなのか?と言うと、それは入札(オークション)により決定されます。広告を出稿するセラーは、事前に広告ターゲットまたはキーワード1つ1つに対し入札額(Bidding)を設定します。ユーザーが商品を検索したときに、1つの広告枠に対しAmazonのシステムが自動でオークションを行います。同じ条件や検索キーワードを設定している複数のセラーの中で、最も高額なBiddingを設定しているセラーが広告枠を勝ち取り、広告が表示されます。

このときのクリック単価は、2番目に高い入札額よりも少しだけ多い金額になります。例えば“bluetooth speaker”というキーワードに対し、セラーAが$0.80、セラーBが$0.70でBiddingを設定していたとします。ユーザーが“bluetooth speaker”で検索したときに表示されるのはセラーAの広告となり、もしクリックされた場合、そのときの広告費は$0.71になります(多少の前後はあります)。これらの処理が一瞬のうちに行われるのがCPC広告の世界です。

 

3つのオークションタイプ

Amazonスポンサー広告のBiddingには3つの種類があります。

Amazon Ads bidding

1.Down Only:設定したBiddingと同じか、それよりも低い額でオークションに参加

2.Up & Down:設定したBiddingと同じか、それよりも低い額または高い額でオークションに参加

3.Fixed bids:設定したBiddingのみでオークションに参加

1と2はBiddingに幅を持たせることで、より関連性があり効果の見込まれる広告枠に表示されるチャンスを高めることができます。ただし”Up”に設定することで1日の広告予算をオーバーする可能性もあります。予算オーバーが心配な方は、Down Onlyにしたほうが無難です。

 

入札額(Bidding)と予算(Budget)の関係

Biddingは1クリックあたりの金額、Budgetはその広告キャンペーンに費やす1日当たりの金額です。1日の予算をすべて消化すると自動的にオークションには参加しなくなるため、翌日まで広告は表示されなくなります。例えば1日の予算を10ドル、1クリックのBiddingを1ドルに設定した場合、10回広告がクリックされた時点でそれ以降、その日は広告が表示されません。

Amazon広告ではまだGoogle広告のように、時間帯をセグメントした出稿ができません(2020年5月現在)。あまり予算を絞りすぎると早々に消化してしまって1日の大半は広告が表示されない状態となってしまいますので、最低でも1日10ドル程度は予算をかけるのが望ましいです。

 

クリック単価(CPC=cost per click)はどのくらいが適切なのか?

Biddingは何ドルくらいに設定すれば良いのでしょうか?とよく質問をされますが、これはプロダクトの内容、掲載される位置、広告キャンペーンの時期、などによって非常に差があります。競合の多い商品であったり、掲載位置が”Top of Search”など良い場所の場合、またホリデーシーズンなどの商戦期はCPCが高くなりがちです。

ということで一概に適切な単価を決めるのは難しいため、初めて広告を出すときはAmazonが推奨する“Suggested Bids”に設定、オークションタイプをUp & Downで運用をしてみて、レポートを見ながら少しずつBiddingを調整していくことをおすすめします。

 

入札額(Bidding)を調整する

ではレポートの結果を見ながら実際どのようにBiddingを調整すればよいのか、以下にいくつか例をあげてみます。

例①:Impression(表示数)が少ない

→他のセラーにオークションで負けているということですので、Biddingを上げましょう。

例②:Impressionは問題なく、ACOSは低く、コンバージョンが高い

→基本的に良い状態ですが、もっとコンバージョンを獲得できる可能性があります。パフォーマンスの良いキーワードに絞りBiddingを上げましょう。

例③:Impressionは多いが、ACOSも高く、コンバージョンは低い

→広告内容とユーザーのニーズがマッチしていない可能性があります。パフォーマンスの低いキーワードのBiddingを下げましょう。