インフルエンサーマーケティングの展望

アメリカにおけるインフルエンサーを起用したPRはマーケティング手法の1つとして一定の地位を確立し、成熟期に突入したと考えられています。今後もインフルエンサー市場は成長を続け、2020年には年間100億ドルに到達すると見込まれています。

アメリカ_インフルエンサー

Yes Marketing社のリサーチでは、ソーシャルメディアが購買に影響を与えると答えた一般消費者が57%にのぼるという結果が出ており、大企業にとってもスモールビジネスにとってもSNSはWebサイトと同様に必須のオンラインツールとなっています。

一方で、2年ほど前から“インフルエンサー詐欺”も問題となってきました。インフルエンサーには大きく分けて2つの種類があります。1つめはカイリー・ジェンナーなどを筆頭とするセレブインフルエンサー、2つ目はフォロワー数15,000~100,000ほどの“マイクロインフルエンサー”と呼ばれる人たちです。市場全体の81%をこのマイクロインフルエンサーが占めると言われており、たびたび詐欺が問題となるのは多くがこのグループです。

2018年のカンヌライオンズで当時、ユニリーバ(Unilever)の最高マーケティング責任者だったキース・ウィード氏がインフルエンサー詐欺を強く非難したスピーチは大きな注目を浴びました。この頃より、インフルエンサーを起用する企業側もそれまではフォロワー数ベースだった報酬をパフォーマンスベースに変更したり、事前のスクリーニングを強化しフォロワーを購入またはフェイクアカウントばかりのインフルエンサーは起用しないなどの対策を進めています。これまでは市場の拡大優先で見過ごされてきた問題ですが、今後は透明性も大きなポイントとなります。